突然ですが、実は5月末に沖縄へ行ってきました。
沖縄まではLCC大手のジェットスターを使ったのですが、今日はジェットスターの搭乗レビューをしつつ、LCCのアレコレについて簡単にご紹介したいと思います。
沖縄では、自転車で沖縄本島を一周してきました。
とっても過酷でしたが梅雨入りしているにも関わらず天候にも恵まれ、沖縄を骨の髄から満喫してきました。
今回利用した航空会社は、LCC大手のジェットスター。
みなさんも名前だけなら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ジェットスターについてご紹介する前に、
「そもそも飛行機なんて高くて乗れないよ・・・」
「LCCってなんのこと?」
という方のために、ここで少しLCCのお話をしておきます。
ズバリ、LCCってなに?
「飛行機での旅なんて高くてとても。。。」というのは、もはや昔のお話。
実は近年ではLCCという格安航空会社が航空業界を席巻しています。
LCCとはLow Cost Carrierの略で、効率的な運営体制の追求や、必要最低限のサービス以外を簡素化することで極限までコストカットを図り、低運賃で運航を行っている航空会社のことです。
世界的に有名なLCCには、サウスウエスト航空(アメリカ)/イージージェット(イギリス)/ヴァージン・グループ(イギリス)/エアアジア(マレーシア)などがあります。
日本では2012年ごろよりLCC市場が活性化を見せ始め、
Jetstar/Peach/バニラエア/ソラシドエア/スターフライヤー/AirDo
などがLCCとして各地に就航しています。
これらLCCなら、大手航空会社(レガシーキャリア)に比べて約30%程度安く飛行機に乗れちゃいます!
【実際、LCCなら沖縄へいくらで行けるの?】
沖縄県が梅雨入りしている5月末、いわゆるオフシーズンに沖縄へ行った僕ですが、
ジェットスターでの成田ー那覇間は片道あたり¥5790(税抜)でした。
安すぎる・・・
往復の料金はなんと¥12,506(税込)ってわけです。
これに加えてクレジットカードの支払い手数料が¥1000(片道あたり¥500)かかりましたが、(これはこれで高えよ。)それでもびっくりするくらい安いです。
同じ区間を大手航空会社と比較してみたところ、同時期の最安値は約¥38000(往復)だったので、約65%お得だということになります。
でもどうしてそんなに安く利用できるのでしょうか。
【LCCってなんでそんなに安いの?】
LCCがこんなに低運賃で航空券を売り出せる理由は、先ほどもチラッとお話したように
会社自体で効率的な運営体制を追求したり、必要最低限以外のサービスを簡素化しているからです。
・ボーディングブリッジを使用しない
・使用機材を小型機で統一している
・シートピッチを狭くして座席を増やしている
・チケットの販売は人件費がかからないインターネットで
・預け荷物を有料化している
・機内サービスが基本有料
などといった工夫を重ねることで、整備にかかるコストを抑えたりサービスをできるだけ簡素化しているわけです。
大手航空会社に比べて運賃があまりにも安い=安全性に欠けるのでは?
というお話がよくありますが、そんなことは全くありません。
LCCでは整備のしやすさや燃費率の良さから、中古ではなく最新の機材を取り揃えることが多いです。
また、機材を統一しているため整備部門の環境は整いやすいうえに、運行に関わる重要な整備や点検に関しては大手航空会社と同じように外部に点検を委託しているケースがほとんど。
安全面に関してLCCが特段劣ることはないです!
ジェットスターに実際に乗ってみた!
【Jetstarってどんな航空会社?】
機体の色としては珍しいシルバーの下地にオレンジの星がよく目立つジェットスター。空港で1度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ジェットスターは南半球最大の航空会社であるカンタス航空を親会社とする格安航空会社(LCC)の1つ。
日本では2011年にカンタス航空/日本航空/三菱商事が3分の1ずつ出資をする形でジェットスター・ジャパンが設立され、2012年から国内線での運航を開始。
近年では国内線のみならず国際線も就航していて、香港/台湾(桃園)/マニラ/上海などへも路線を展開させています。
今や国内最大のLCCとなり、東京・名古屋・大阪の3大都市全てに路線が就航している唯一のLCCでもあります。
【ジェットスターに乗ってきました!】
今回僕が搭乗したのは成田ー那覇のフライト。
12:25に成田空港を飛び立ち、15:25に那覇空港に到着する予定。約3時間のフライトです。
成田空港第2ターミナルに到着したら、案内表示にしたがって第3ターミナルへと向かいます。
歩いて5分くらいかなって思ってたら普通に15分以上歩くのね。
待ち時間などを含めると徒歩と大差はありませんが、荷物が多い方はターミナル間連絡バスの利用をオススメします。
今回は預け荷物が無いのでそのまま保安検査場へと進み、搭乗口へと向かいます。
LCCと大手航空会社で大きく違うのが搭乗の締め切り時間です。
少しでも駐機時間を短くすることで運用効率を上げ、コスト削減を図っているLCC。
短い搭乗時間で乗客を一気に機内へ乗せます。大手航空会社はこのボーディングタイムにある程度の余裕を持たせているため、数分くらいの乗り遅れなら見逃してくれますが、LCCではどんな理由であれこの搭乗時間を1秒でも過ぎればアウト。
LCCによってこの搭乗時間は異なるので出発前に必ず航空会社に確認し、時間に余裕を持って行動しましょう。
そしてLCCと大手航空会社でもう1つ異なるのが搭乗方法です。
従来の航空会社では、ボーディングブリッジを使って飛行機へ搭乗しますが、LCCではタラップを使用します。
大手航空会社でも、海外の大きな空港だと結構タラップを使うことも多いですし、乗る間際に間近で飛行機が見られるので僕は好きです。。
機内はこんな感じ。A320型機という小型機材のため、座席配列は3-3タイプ。
清掃がしやすいように座席はすべて革張り。
革張りシートはLCC特有ですが、手入れもしやすく劣化しづらい、さらに高級感もでるのでいいですよね。
パンフレットなどを収納するポケットもひざ元ではなくテーブルの高さにあるという不思議な感じ。雑誌を引き出す際に前座席に伝わる衝撃も少ないので気を遣わなくて済みます。
LCCで最も多くの人が気になるのが、何といっても座席幅。
より多くの乗客を乗せるため、LCCでは前座席とのシートピッチを狭くすることで座席数を増やしています。そのためどうしても快適さが失われてしまうのです。
実際に比較してみると、従来の航空会社ではA320型機のシートピッチが31インチ(約78cm)なのに対して、ジェットスターのシートピッチは29インチ(約74cm)。
実際に座ってみるとこんな感じです。
身長172cmで細身の僕にとっては余裕を感じました。
足を組むのもそこまでキツくは感じなかったので、細身の方や女性の方であれば足元のキツさはそこまで感じないでしょう。
このサイズ感をわかりやすくいうなら、高速バスの座席幅とほぼ一緒って感じです。
3時間バスに乗っていると考えればそこまで苦痛は感じませんよね。
僕はこのシートピッチでも思ったより快適に過ごせたというのが正直な感想。
でも前の座席との間隔が狭いので、少し圧迫されているようには感じますし、前の座席が倒れてくるようものなら、流石にキツく感じるかなと。
少し窮屈かも…という方は、シートピッチがゆったりしている座席や、ゆとりのある非常口付近の座席を事前に指定するのがオススメ。
LCCではコストを抑えるためエンターテインメントやコンセント、USBポートが無い場合がほとんどですが、機内サービスもありません。
LCCでは機内サービスやドリンクサービスを有料化し「別売り」の形をとることでコストカットを図っています。
ジェットスターでは、従来の機内食のようなオリジナルメニューはすべて無くし、カップラーメンやスナック、ドリンクは既製品を販売しています。
詳しいメニューはJetstar Cafe Menuからご覧下さい。※PDFで開きます。
ちょっと機内メニュー高いですよね。。。
ジェットスターでは機内への食べ物の持ち込みが認められているので、食事は事前に済ませスナックや飲み物などの軽食は搭乗前にコンビニで購入し、持ち込むことをおすすめします。
というわけで僕のいつもの機内スタイルが完成。
コーヒーとプリッツを持ち込んで、旅行用に持ち歩いているAmazonのタブレットでバックトゥザフューチャーを観ます。
Amazonプライム会員ならあらかじめ映画や音楽、電子書籍をダウンロードすることで、旅先でWifi 環境が無くても楽しめます。エンターテインメントが無いLCCではかなり重宝します。重量は295gと、リンゴ1個分くらいの軽さ。これ以上ないくらいコスパの良いタブレットなので、旅人は1台持っておいて損はありません。
(エアアジアを除く)LCCでは、アルコールを除いた食べ物の持ち込みが認められているので、スナックや飲み物などは事前にコンビニで購入し、持ち込もう!
バックトゥザフューチャーを観てたらあっという間に着きました沖縄。
【LCC、良かったです。不便なとこもある。】
「飛行機は高い」というイメージはもはや過去のものとなりました。
LCCを使うことで旅はとっても身近なものになり、飛行機代で浮いた費用を滞在先での宿泊費や娯楽費に回すこともできるのです。
やはりコストカットが重視されているLCCでは、行き届いたサービスや接客姿勢は従来の大手航空会社に劣るものの、僕は全く不満を感じませんでした。
従来の至れり尽くせりのような接客サービスも大切ですが、ある程度放っておいてくれるような距離感を求める方も中にはいるのではないでしょうか。
僕はLCCを使ってみて、「行き届いてるとは言えないサービス」に逆に魅力を感じました。
ただし、航空券の手配からフライト中まで、従来の航空会社に比べると少し体力の必要な部分であったり、なにかと急ぎ足になる場面や、ある程度の快適さを失う可能性もあります。
僕はそれでもこれだけ安く飛行機を利用できることを考えれば多少の不便さは全く気にならないし、これからも積極的にLCCを使っていこうと思います。
LCCを利用したことがない方、次の旅はぜひLCCで。旅をより身近なものにしましょう!
[…] (引用:https://shun-wanderlust.com/2018/06/06/post-1269/) […]