- バックパックをどうやって防犯対策すればいいのか分からない
- バックパックを効果的に防犯対策できる方法をたくさん知りたい
- バックパックのみならず旅行中の防犯対策が不安だ
バックパックで旅をしたいけれど、「イマイチ、対策方法が分からない。」
そんな方のために、バックパックの防犯対策を紹介します。
- 飛行機に荷物を預けるとき
- ゲストハウスなどの安宿に泊まるとき
- ドミトリーや個室に置いて、離れるとき
- 長距離バスなどで預けるとき
- 空港泊をするとき など
旅行へ持ち運ぶことを大前提に作られているスーツケースとは違い、本来登山を想定して作られているバックパックには、ロック機能が付いていないことがほとんどです。
この記事ではバックパックを守るために、どうやって防犯対策をすればいいのか、効果的な方法をみっちり紹介していきます。
まずは手口を知っておこう!ポテチ開けをさせない。
バックパッカーが狙われる盗難系の手口には、スリや置き引きなどたくさんの手法がありますが、バックパックに入っている貴重品を盗られる方法として最も有名なのは、ポテチ開けです。
南京錠などを使い完全にロックしているファスナーをポテトチップスの袋を開けるかのごとくこじ開けて、中にある貴重品を盗る方法。
開いた小さなジッパーの部分をさらに無理やり引っ張ります。
これだけ開いただけでも、財布くらいのサイズのものであればラクラクと取り出されてしまいます。
ポテチ開けを防ぐためには?
ポテチ開けは根元からファスナーを広げられるという点がミソで、根元さえしっかりと固定してしまえばジッパーを開けられることはないのです。
※しかし、実はここで1つ注意があります。
そのため、ここで使用する南京錠はトラベル用として販売されていないものを利用する必要があります。
4桁ダイヤル式南京錠(サンワサプライ)がおすすめですよ!
- フックの部分がほかの製品に比べ細く作られている(3㎜)
- 安心安全の4桁ダイヤル式。
- プラスチック製なのに超頑丈(現在3年目)
- 49gと超軽量。
- お使いのバックパックのチャックによってはこちらの南京錠でもサイズが合わない可能性もありますので、お手元のバックパックとのサイズにご注意ください。
- 万が一サイズに不備がある場合でもこちらでは対応できかねますのでご了承ください。
バックパックを完全にロックするのに必要なもの
バックパックを防犯するためにロックするには、いくつかの防犯グッズを準備する必要があります。
バックパック
まずはバックパックを用意しましょう。
この記事では巾着タイプのバックパックを使用して解説しています。
Coleman マウントトレックライト40です。(現在は販売終了)
- 容量が55ー70Lで、長期的な旅行としては標準的なサイズ。
- ポケットがたくさん付いていて、荷物の収納に便利な2気室構造。
- 長時間の使用でも全く負担を感じないアルミ製フレームを採用。
- 身長や体型、好みに合わせて自由に調整できる背面システム〈SAシステム〉を搭載。
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ワイヤー錠
今回ご紹介する方法で一番重要なワイヤー錠。長さ120cm~のお好きなワイヤー錠を1つ用意してください。
巻き取り式ワイヤーロックケーブル(エレコム)です!
- 通常のワイヤー錠とは違い3桁のダイヤル式でしっかりロック
- 使わない時は巻き取ることができるので邪魔にならない
- 重量は約89gなのでめちゃ軽い
- とても頑丈。(現在4年目)
南京錠
- 南京錠を2~3コ用意してください。
ここで使用する南京錠に特別な指定はありません。
鍵をなくす心配がない/鍵をしまう場所に困らないという点から、ダイヤル式がおすすめです。
キーホルダーリング
- キーホルダーなどに使われているリングを数個用意します。
リングの大きさはなるべく小さいものを使用してください。
▼Amazon/楽天市場などからも購入できます。
まずは準備をしよう!
- トップポケットのチャック(②)にリングまたは南京錠を通す。
- お使いのバックパックにサイドアクセスが付いている場合は、ここのチャックにもリングを通す。
- サイドアクセスのプラスチック部分(③)にもリングを通す。
- この2つのリングを南京錠でロックする。
- 右側のフロントストラップ(④)に、写真のようにリングをつけます。
- 巾着部分の紐に、リングを2つつける。
- 左側サイドのプラスチック部分(⑥)にも、リングをつける(やり方は⑤と一緒)
バックパックにワイヤー錠をつけよう!
実際にドミトリーなどで防犯対策をするときはここから始めます。
- 一番下の層のチャックを写真のように南京錠で閉めて、ワイヤー錠を通す。
- そのままワイヤー錠をトップポケット(②)のリングに通す。
- 真下にあるサイドアクセスの南京錠にワイヤー錠を通す。
- 巾着紐のリングを写真のように、結び目を境に左右に分けて、その状態で方結びをする
- かた結びをしたリングに先ほどのワイヤー錠を通します。
- トップポケット(雨蓋)の部分を降ろしてバッグを閉じます。
- 右側のフロントストラップに、写真のようにリング/チャックの順番でワイヤー錠を通す。
- そのまま左側のフロントストラップにも、同じ順番(リング/チャック)でワイヤーを通す。
- 最後にワイヤー全体が緩まないようにキツめに引っ張り、施錠します。
- 完成!
飛行機で預ける際も安心
飛行機に受諾手荷物として預ける際には、このようにワイヤー錠でロックしたあとにレインカバーをかけることで、より万全な防犯対策を取ることができます。
デメリットは「ちょっとめんどくさい。」
この方法唯一のデメリットは「ちょっとめんどくさい」ということ。
その場を離れるときや、手荷物として預ける際に毎回ワイヤーロックをしなければいけません。
他にもまだあるバックパックの防犯対策3つ!
巾着紐をワイヤー錠に変える
巾着の紐をワイヤーに変えてしまうという方法。
巻き取り式のワイヤーを準備し、巾着紐は全て抜きます。
巾着紐を抜いて、この巻き取り式ワイヤーを通すことで毎回巾着の部分をワイヤー錠で絞って閉じることができるようになります。
他のサイドポケットなどは個別に南京錠でロックすれば、毎回ワイヤーでぐるぐる閉めなくても、楽チンにバックパックをロックできます。
- 巾着紐の部分の耐久性に影響する可能性がある
本来巾着紐を通す部分は、紐を想定して作られているので、ワイヤーなどの硬いものを通すと縫い目が耐えきれず、ある日突然裂けてしまう可能性があります。
パックセーフを使う。
「パックセーフ」は、ステンレス製のメッシュワイヤーで、包み込むようにバックパックをロックできる商品。
「パックセーフ」の見た目が与える威圧感はカンペキです。
- 値段が高い
「パックセーフ」の値段は公式サイトで最安¥10,000~と、旅行グッズとしてはかなり高め。
- 重量が重い
ステンレス製のパックセーフの重さは、522g。500mlペットボトルよりも重く、旅中いつも持ち歩くことを考えると決して負担にならないとはいえません。
正直なところ、「パックセーフ」さえ購入してしまえばバックパックの防犯対策に関してはもう悩むこともないでしょう。
デメリットがいくつかあるとはいえ、「パックセーフ」は屈強の防犯グッズです。
トラベラー向けのバックパックを使う。
数は少ないもののトラベラー向けにデザインされた本格的なバックパックを取り扱っているブランドもあります。
MILLET(ミレー)のKULAシリーズは、メイン収納のジッパーがダブルファスナー構造になっていて、南京錠が施錠できるようになっています。
スーツケースのように、2つのジッパーが重なる仕様になっているため、ワイヤーや南京錠を通すことができます。
- ダブルファスナー構造で南京錠でロックできる。
- 約860gと比較的軽量。
- 背面パネル効果で背中にフィット。背負い心地が良い。
- スリムでシンプルなデザイン。
- 20L/30L/40Lの3種類が展開。
- 40Lは2気室構造でバックパッカーにおすすめ。
バックパックをしっかりと施錠して、安全なバックパッカーライフを。
バックパッカーはたくさんいるのに、なかなかわからないバックパックの防犯対策。
今回は僕が編み出した独自の方法をご紹介しましたが、スーツケースと違ってバックパックは布で作られているため、どんなにワイヤー錠や南京錠を駆使していてもナイフなどで引き裂かれることもあります。
100%バックパックを守り抜くことはなかなか難しい⇒ 「いかに盗むのがめんどくさそうなバックパックであるかを視覚的に思わせる」ことがポイントです!
万全な防犯対策と気を抜かない警戒心を常に忘れることなく、安全なバックパッカーライフを送りましょう!
【番外】セキュリティーポーチを活用して貴重品の管理を徹底
- この記事で紹介した防犯対策は、お使いのバックパックによってはうまく対策できない可能性もございます。実際に使用する前にご自身で入念にご確認ください。
- この記事を基に対策をし、万が一なんらかのトラブルが発生した場合でも、こちらでは対応できかねますのでご了承ください。