- インドのパンゴンツォへ行ってみたい
- パンゴンツォへの行き方を知りたい
- パンゴンツォがどんなところなのか知りたい
年中残雪の際立つ雄大な山々と、乾ききった山肌に囲まれる秘境、パンゴンツォ。
インドの首都デリーから1,000km以上も北に離れたその場所で、この世とは思えない景色が広がっています。
この記事ではインド北部ラダック地方に広がる大秘境パンゴンツォの魅力と、行き方についてご紹介します。
インドの大秘境パンゴンツォとは。
パンゴンツォはレーから東に約150km進んだ先、標高約4300mの高さに位置する湖。
その大きさは左右に約130kmにも広がっており、そのほとんどは中国領に属しています。
2009年に公開され、映画大国インドでの歴代興行収入を塗り替えた「きっと、うまくいく」(原題:3idiots)というインド映画のラストシーンにも使われるなど、近年注目を集めているインドの秘境スポットです。
パンゴンツォへの行き方
パンゴンツォは人里離れた山奥に位置しているので、公共交通機関などはありません。
レーからミニバンやSUVなどをチャーターして行くのが一般的で、所要時間は片道約6時間ほど。
また、パンゴンツォはインド政府が入域を管理している特別区域に位置しているため、パンゴンツォへ行くにはILP(入域許可)を取得する必要があります。
このILPの取得は個人で行うことができず、レーの旅行会社を通して申請する必要があります。
僕が利用した旅行会社はココ。日本人オーナーで安心!
僕が利用したツアー会社は、Hidden Himalaya(ヒドゥンヒマラヤ)。
旅行会社 | Hidden Himalaya |
住所 | Hemis Complex,Zangsti,Upper Tukcha Road Leh Ladakh J&K India 194101 (Google Mapで確認する) |
アクセス | レーのメインバザールから徒歩約1~2分 |
営業時間 | 10:00ごろ~17:00ごろ(シーズンにより変動) |
レーにはパンゴンツォやヌブラ渓谷など、秘境へのツアーを展開する旅行会社がたくさんありますが、ここは日本人のサチさんがインド人の旦那さんと一緒に切り盛りする旅行会社です。
ヒドゥンヒマラヤの前にある窓ガラスには、募集中のシ
自分の行きたい場所と日程でうまくマッチングすれば、ツアーの費
パンゴンツォまでの費用(日帰り)
ヒドゥンヒマラヤを利用した場合のツアー料金は以下の通り。
内訳 | 費用 |
チャーター費用(4人でシェア) | 2975ルピー(¥4,560)※分割前は9900ルピー |
ILP取得費用 | 850ルピー(¥1,300) |
チップ(サービスに応じ4人で分割) | 400ルピー(¥600) |
食事代 | 約200ルピー(¥300) |
トータル費用 | 約4425ルピー(¥6,780) |
僕のおすすめツアー会社その2
Googleマップに登録されていないためピン止めをしてあります。
ツアー料金の相場を確認するためこのツアー会社を訪れましたが、とても親切でジョークが好きなおもしろインド人が経営するツアー会社。
とっても破格でパンゴンツォまでのツアーを展開していました。
もしツアー会社に迷ったら、こちらにも相談してみることをおすすめします。
レー中心部の角内側に位置しているためわかりやすいです。(Jama Masjidモスクの向かい側)
パンゴンツォまでの道中は過酷だけれど、とにかく美しい
朝6時。まだ夜も明けず、ただでさえ独特の島時間のようなものが流れるこの地域の朝は、犬の遠吠え以外の音が何も聞こえてきません。
小さな小さなチベットの街レーを出発し、チャンラ峠を超え山の間を縫うように進んだその先に、パンゴンツォはあります。
その高さは4250m。
世界一高い場所に位置する塩湖ですが、そのステータスよりもその美しさで名を馳せています。
道中にはたくさんのゴンパがあり、ヒドゥンヒマラヤを利用した場合にはティクセゴンパにて朝のお勤めをのぞくことができます。(変更される可能性があります。)
山頂にある僧院とその下に連なる僧房が、独特ながら美しい山岳都市を築いて
もちろん修行の様子も美しいですが、朝日が照らす山々が美しい。
ティクセゴンパを過ぎしばらく進むと、小さな村を過ぎます。
この街が、山に入る前にある最後の街。
ここでは1回目のILPチェックを行い、身分の照会を行います。
世界で2番目の、チャンラ峠。
最初のILPチェックを終えると、すぐに山岳地帯へと入ります。
この山岳地帯を進むこと約1時間30分。
1つめの見どころであり苦杯でもあるチャンラ峠越に差し掛かります。
チャンラ峠は自動車が自走可能な峠で世界で2番目に高いと言われていて、5425mの高さに位置しています。
この日は3℃という寒さで、峠では雪が降っていました。
チャンラ峠を超えた先に見えるもの
やっとのことで通り過ぎたチャンラ峠。
ここまでの道中はほとんど舗装されておらず、ひたすら砂利道。
揺られ続ける道のりに思わず車酔い。
さらに高山病を発症しやすい地域なので、体調のコントロールと注意が必要です。
しかし、チャンラ峠を超えた先は舗装された道も増え、景色もグンと良くなります。
たくさんの「ゾ」が山々を一層映えさせます。
レーでどことなく感じる疲労感、ここまでの過酷な道のり、高山病の辛さ、すべての辛苦を忘れさせてくれます。
広く広がる青の空と、日に照らされる岩肌、わずかに生える緑の自然。
とにかく美しい景色が広がり続けます。
パンゴンツォまでの窓からの眺めも、このドライブの楽しみであり、みどころ。
ついにパンゴンツォへ。まさに天空の湖。
レーから片道で6時間。
この6時間はとってもあっという間です。
パンゴンツォがどのようにして僕らの前に現れるのかずっと疑問でしたが、あっけなく目の前に広がります。
インド映画「きっと、うまくいく」のラストシーンで見た、あの青い湖が目の前に広がります!
ここに着いた人はみんな口をそろえて言います。
「青い。」
シンプルにそれしか口からでなくなるし、たぶん100回くらい言ってたと思う。
ちなみに、「きっと、うまくいく」でロケ地として使われた砂洲は、パンゴンツォのスパングミクを少し越えたあたりにあります。
この砂洲が「きっと、うまくいく」のロケ地。
この砂洲でランチョーたちは再会を果たしました。
湖岸には「きっと、うまくいく」にちなんだたくさんのフォトスポットがあります。
手前のドラム缶とか、ただのドラム缶なんですけどね。
一つのフォトスポットにつき撮影料は200ルピー(¥300)ほどでした。
こんな過酷な地に生きる動物たちがいることに驚きです。
めったにお目にかかれないヤクとも写真が撮れちゃいます。
ここに来る前に写真でパンゴンツォの雄姿を見た人も、「きっと、うまくいく」でその絶景に感動を覚えた人も、実際にここへ来てみるとその広大な湖と雄大な眺めに衝撃を受けるはず。
白い岩肌と、コバルトブルーに輝く水面のコントラストは本当に美しいです。
次の旅はパンゴンツォで決まり!
いかがでしたか?
僕は今までにたくさんの場所へ絶景を求めて旅をしてきましたが、その景色に覚える感動は一時的なことが多いです。
でもここパンゴンツォは違います。
道中に車窓から見える山々と地の果てのような秘境感は随一です。
そしてその山々の間からパンゴンツォが見えた時の感動と達成感はこの上ありません。
もしいつもと変わらない絶景や、今の旅のスタイルにマンネリを感じているのなら、ぜひパンゴンツォへ。
いままでもこれからも味わうことのない感動を覚えるはずです。
次の旅先にパンゴンツォはいかがですか?